Champenard Pacy
8km個人TT・ロードレース

 午前が8kmの個人TT、午後からロードレースのステージレース。
 TTは、寒いし、アップもちょっとしか出来なかったので、脚がちっとも回らずめっちゃ遅かった・・・。
そして、Anthonyがリーダージャージ(マイヨ・ジョーヌ)を取ったので、午後はお仕事だ。

ロードレースは30km×3週回。
前半は脚が全然回らなくて、集団にツキイチしてるだけで辛かったけど、中盤から体が温まってきて脚も回りだした。
 Quevillyで集団をコントロールすることができず、他チームの波状攻撃を潰すだけで精一杯。
自分が動き始めるまではおすGDavidがアシストしていたが、中盤からはだいだいが滅茶苦茶動いた。
 Julienは個人TTで9位につけているので、逃げには乗るがほとんどアシストはしていない。
総合も狙える難しい位置なので仕方ないか。
 2週目、逃げを潰したカウンターで、2人が抜き出た。しんどかったが2人になんとか付けることができた。
上位選手がいるチームからも1人送りこんできて4人になった。逃げを潰す為に乗っただいだいは、
ガンガン引くことができないので、苛立った逃げグループはだいだいをチギる走りになった。
だいだいの前の1人がわざと中切れして、間を開けてから一気にもがいて前に追いつく作戦にでてきたので、
ほげ〜と思ったが、そんな事ではチギられなかった。散々文句を言われたが、ジャージを見ろってんだ。
上りに入って後ろを見ると、集団が大分迫ってきた。
やっと追いついてきてくれたと思ったが、集団から何人か抜け出し、だいだい達に追いついてきた。
そしてカウンター攻撃をくらったが、何とか反応できた。
苦しくてよく見えなかったが、道路にMG(山岳ポイント)まで200mと書いてあったような気がしたので、
もがいてMGを取りに行ったけど、300m位進んでもMGが見えずに失速。
MGまで200じゃなくて500だったようだ・・・。そして頂上手前の1番キツイ所で集団に飲み込まれ、大失速。
だいだいも少しは先頭交代に加わって入れば
MGは取れたかもしれんが仕方ない。
ドカーンと落ちていくだいだいの姿を見て、みんなもう終わったと思ったらしいが、
なんとか集団後方に残り、平坦区間をしばらく我慢。そしてまた前に上がり、逃げを潰すことだけに専念。
仕事をして脚が一杯になって後ろに失速していく度に、
Anthonyからはお礼の言葉、
他のみんなは親指を立てて労を労ってくれる。
こういうちょっとしたことでも、また回復したらがんばろうという気になる。
これでもか!というくらい動いていたが、3週目の1個目の上りで、ついに脚が終わってしまい集団からチギれた。
後ろに落ちて行ったら、おす
Gもチギれてきたので、自分はもう脚が一杯でダメだから、
おす
Gを集団まで戻してからチギれようと考え、おすGに後ろに着くように指示をだして、集団まで追いつき、
後は頼んだ〜って後ろを見たらおす
Gはいなかった。え〜!?
おす
Gはだいだいが動き始めるまで、すごいがんばっていて、きっちり仕事をこなしてきたので、
完璧に脚が終わってしまったようだ。お疲れ様。
そしてだいだいも力を使い果たし、JulienDavid後は頼んだ〜、Anthonyオレ達の走りを無駄にするなよ〜と思いながら、
フランス人3人と共にチギれた。
そして、4人で回しながらゴールまで走った。

 ゴールしたら、Anthonyが勝ったと聞いて、自分のことのようにうれしかった。
話を聞くと、Anthonyが最後の上りでアタックして集団を絞ったが、カウンターで逃げが決まってしまい、
David
Anthonyを引き連れて猛追してゴール2km手前で逃げを潰した。
そしてゴールスプリントでAnthonyが1人抜き出て、そのまま捲くられることなくゴールしたらしい。
監督のMichelから労いの言葉をかけて頭を撫でてもらった時、ちょっと泣きそうになってしまった。
自分やおすGのアシストが無駄では無かったので、期待に応えて勝ってくれたAnthonyにも本当にうれしい気持ちで一杯だ。
 アマチュアのレースではチームプレイは頭で分かってても、本当にチームが一つにならないと
結果に結びつけるのは難しい。
そして、アシストした選手が勝つことのうれしさはいつまでも大事にしたいと思う。
やっぱりアシスト経験者がエースになるのと、いきなりエースになるのじゃ、アシストの使い方が全然違うと思う。
前者はアシストの辛さを知っているから、ここまでしてもらって負ける訳にはいかない!と思うけれど、
後者はアシストしてもらっているのに、調子が悪いから止めると言って集団後方に下がっていったり、
自分より弱いんだから、働くのは当たり前と考えたりしている選手も中にはいる。
V.C Rouenみたいにきっちりチームでまとまって走るのもいいと思うけど、ファミリーチームのQuevillyは友情パワーだ。
 Quevillyに入れて本当に良かったと思う。
日本ではこういう経験は滅多に出来ないので、
今年フランスに来た中で1番の収穫だ。
こっちでは言葉の壁とかあるけれど、その中でこれだけチームプレイできたっていうのも本当にうれしい。
これでQuevillyの絆はもっと深まったと思う。

Julienは総合4位。Davidも入賞した。Herveは最初の大落車に巻き込まれab
そしてチームも総合優勝し、賞金はみんなに分配された。

ゴールスプリントを制したAnthony。  Photo by Nobuhito Kubo チームも総合優勝を果たした。