◆◆◆ 第4ステージ ◆◆◆
Sikasso - Orodora 96.5q


昨日布団に入りながら、実際この町に1人で住んだらというシミュレーションしてみた。
飯食べたら食中毒、蚊に刺されたらマラリア、電気、テレビが無い等、1年間生き抜くことは非常に難しい。
朝起きて久保さんに、「やっぱり無理です」と言った(笑)。

レースは昨日のコースを丸っきり逆走で、8時スタート。だんだん5時起きにも慣れてきた(@_@)
逆走といっても、景色がどこも常に同じなので、昨日走った所だというのはあまり記憶に無い。
前半ひたすらアップダウンの上に、脚が全然回らなくて集団の中にいてもキツイ。昨日の疲れがほとんど取れてないようだ(>_<)
けれど、上りで集団のペースが落ちた時にアタックしたら、集団が活性化して集団が1列になってしまい、おまけに横風。
左路肩に張り付いて粘ってたら、前にいたピンクパンサーのチェーンが外れて中切れした。だーー!!てめーー!!!一杯一杯だったので、差を詰められず横に避けた。もうダメだ〜、と後ろに撃沈していってる時に、エシケンさんがお尻を押してくれて、なんとか集団に残れた。お尻押されなければマジに千切れるところだった。
このところブルキナ勢が強くなってきて、終始集団をコントロールするようになっている。
今日はもうひたすら耐えるしかないと思ってたけど、中盤から脚が回るようになってきて、集団の前で走れるようになった。
それにしても風向きが一定しない。昨日はひたすら向かい風だったので、今日は追い風かなと思ったけど、横風。そして、何10キロも進むとまた風向きが変わってくる。
集団が縦長の時に、またピンクパンサーが前に上がってきた。と思ったら、今度はパンクしやがった。
も〜絶対ピンクパンサーの近くは走らないと誓った。

終盤ピエールがアタックしそうな雰囲気だったので、いつでも付いていけるようにと思った瞬間ドカーンと行ってしまった。何人か反応して行ったけど、このとき僕のポジションが悪すぎて、集団から抜け出せない所にいたので、反応できなかった。行くと分かってるアタックに付くことができず悔しかった。
そして集団はゴールスプリントになり、またもやドカドカ抜かれていった。

ミニバスに戻り着替えようとしたら、ジャポン・フランスの102番いませんか?と誰かが探しにきた。
ん?自分じゃんと気付いて「どうしたんですか?」と尋ねたら、すぐに表彰場に行ってくれと言われた。なんだ〜?と思いながら、表彰選手控え場に行って102番ですけど〜と言ったら、あそこに座って待機してて下さいと言われた。
??なんで??久保さんはまだゴール地点に帰ってきてないし、チンプンカンプン。
マイヨの表彰が終わった後、たすきの表彰で呼ばれた。どっかを1位通過したらしく、スポンサー賞を貰った。

辻ちゃんは今日は最悪の体調だったようで、35分遅れでゴールした。最初に千切れてゴールまで1人旅だったようで「初日の大さんの気持ちが少し分かりました。僕の場合、後ろにずっとホウキ車が付いてたので、少しは気が楽でしたけど、居なかったら気がおかしくなってたかも」と言っていた。
初日の僕の気持ちを分かち合える奴が出来て、ちょっとうれしかった。

再び、一昨日宿泊したボボを目指し、隊列を組んでゴール地点から73q移動となる。その途中、全ての車両の給油の為、途中にあった村に停車。
50台に及ぶレースのキャラバンに村中の人々が見物にやってきた。
ガソリンスタンドの敷地内は綺麗で、敷地内には村人は近づこうとしない。どうやらここからは村人は入ってはならないようだ。
それにしてもこの給油で、この村はかなり潤うんだろ〜な〜。
全ての車両の給油が終わるまでかなりの時間がかかる為、他の選手達は村の商店を見たり、村の子供達とサッカーをして遊んだりしている。僕は車の中でCDウォークマンを聴きながら、半分抜け殻状態。
再びボボの町に戻ってきて、昼食会場は毎度お馴染みボボの競技場。
そしてまたもや競技場に着くなり、腹が痛くなってトイレに駆け込んだ。なんでここに来る度に下痢になるんだ〜!?

エシケンさんと辻ちゃんは飯も食えず、競技場内の奥の部屋のベンチで死んでいる。なんとか回復するといいけど。
僕はいつもと同じ様に2回おかわりして、バクバク食べてたら、くまさんに「ダイは絶対オレん家に招待しねー」と言われた(笑)。
ちなみに僕が一番大食いです。

ホテルに着いて車から降りると、物売りが大挙してやってきた。「頼むよモナミ〜」と言って親しげに話しかけてくる。mon ami(友達)。
うるさいので、「今は買わん!後で!」とホテルに逃げ込んだ。
とりあえずシャワー浴びて、洗濯して一休み。今日も久保さんと同室だ。

夕方から久保さんと散歩に出かけた。
ホテルから出たら、早速さっきの物売りがやってきた。買わないと言っているのに2人まとわり付いて来た。
も〜勝手にしてくれ。
「モナミ〜、あそこの店はいろいろあるから寄っていかないか?」と言ってくる。ここら辺一帯はみんな同盟組んでいるのだろうか?
靴屋を見つけ、見たら久保さんが履いてるのと同じアディダスのシューズが売っている。これいくら?と聞くと、付いて来ている奴が電卓を取り出し、数字を見せてくる。しかも値段がアホみたいに安い。 「ぜって〜偽者だよな〜」と言いつつ、久保さんがよ〜く見ても、違いが分からない程だ。
「なんでこんなに安いんだ?」って店の奴に聞いたら、「ブルキナ人は金が無いのを知っているから、フランスが安く送ってくれるんだよ」と言ってるが、ウソっぽい。
街を歩いていると、ポケットティッシュを売ってくる子供がいて、買って上げたかったけど残念ながら持っていたので買わなかった。
付いて来ている奴が袋からいろいろ取り出し、これ買わない?と言ってくる。「いくら?」と聞くと「20ユーロだけど、好きな値段言っていいから」と電卓を渡された。
「じゃー5ユーロ」、「そりゃないよ!!」、「じゃあいらん」と言う具合。
久保さんは毎朝パンに付いてくるジャムを物売りに売り始めた。ジャムは完売。っていうか久保さん、お主も悪よの〜。
僕も手持ちのティッシュを売ろうとして1枚取らせて、「はいお金払ってね」と言うと「そりゃないよ〜」と笑っている。こいつら結構おもしろい。ちょっとうざいけど。
久保さんも楽しんでいるようで「これなに?こ・れ・いつできたの?」とか日本語で聞いてるし(笑)。
奴らも笑いながら「日本語わかんないよー!!」と言ってくるが、それでも日本語で話してるし(笑)
そしてまたさっきの物を取り出して「10ユーロでどう?」と交渉してきた。
「5ユーロ」、「これすごいいいんだよ7ユーロは?」、「もういい問題外」というと「これが最後だから値段を言って」と言うので、「3ユーロ」と言うと諦めたようだ。
骨董屋に入ったら、店の親父はブルキナ人なのだが、奥に座っているボスみたいのは白人女性だ。・・・一体何者なんだろ〜か?ものすご〜く気になる。
気に入った置物があったので値段を聞いたら、ブルキナの通貨で言ってきた。まだこっちの通貨はよく分からないので、売り子に「これユーロでいくら?」と聞いたら、親父と相談して「20ユーロ」と言ってきた。
「5ユーロなら買う」といっても値下げしなかったので、「もういい」と言って店から出たら、ちょと待ってと売り子が電卓で5ユーロをブルキナの通貨に計算したら、店の親父が慌てて飛んできた。
・・・ユーロをよく分かっていなかったな。置物をお買い上げ。
「モナミ買ってよ〜。好きな値段言って」と売り子がまた交渉してきた。「さっき最後って言ったじゃん!もう無理」、「これがホントに最後の最後だから〜」と言うので、「2ユーロ」、「そんなのありえないよー。5ユーロ」、「3ユーロ」と言うと今度こそ諦めたようだ。
それから、売り子が最終手段として出してきたポシェットがかなりいい具合で、7ユーロのようだ。
駆け引きして3ユーロまでまけてもらった。今日はいい買い物をした。
「お祖母ちゃんのお土産にこの置物あげようかな〜」と言ったら、「こんなのあげたら、そのうち虫とか湧いてきてお祖母ちゃんしんじゃうよ!」って久保さんに突っ込まれた。

今日もエシケンさんと辻ちゃんは夕飯に来れる体調じゃなかった。万が一の為に、フランスから米と炊飯器を持ってきてて正解だった。


今日もがんばるぞ〜 中盤までひたすらアップダウンが続く 日本でもおなじみシーメンス
ブルキナのビール、カスタルビール くまさんにマイヨヴェールが戻ってきた RTB(アフリカのテレビ局)のたすき。
個人的にはソフィテックスのが欲しかったな
おっちゃんデカいね〜 隊列組んで移動 ガソリンスタンド待ち
ウシが集会してます 洗車してもらい、ピカピカ バナナ
床屋です!!(爆)




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