◆◆◆ 休養日 ◆◆◆
Ouagadougou

毎朝5時半とかに起きているので、せっかくの休養日でも自然に朝早く目覚めてしまった・・・。
起きてみると雷が轟き雨が降っている。雨季以外でも雨は降るものなのかとビックリ。
でもこっちの人にしてみれば恵みの雨なんだろ〜な〜。っていうか休養日で良かった。
くまさんはまだグ〜スカ寝てるので、1人朝食を食べに行った。
やることないので、朝ご飯食べてからもう1度寝ることにした。
起きて自転車を見に行ったら、昨日せっかく洗車してもらったのが雨で汚れてしまった。
丁度他のチームが洗車してるので、スポンジ借りてピカピカにした。
YVELINESのキムが昨日は大丈夫だった?と落車したのを心配してくれたので、大した事ないよと言った。
今までツッコミたかったけど、話す機会がなかったので我慢してた「アニョハセヨ〜」で挨拶してみた。
キム「・・・・・・・??」
アレ?キムは全く意味が分かってないようだぞ。そ、そんなバカな。
ちょっと聞いてみたら、韓国系フランス人で韓国語は全く話せないらしい。
その顔でフランス人はないだろ〜(笑)っていうか、アニョハセヨくらい知っとけよ。

今日はゆっくり1時間くらい走ろうと思ってたら、久保さんが一緒に走ろうと言ってきた。
エシケンさんと辻ちゃんは夕方から走りに行くらしいので、くまさんに声を掛けた。
でもくまさんは今日は完全休養にするようだ。

昼前には雨はあがり道も乾いたので、久保さん、ピエール、アレックスと昼飯の時間まで軽く流しに出かけた。
しかし、いきなりピエールとアレックスが時速28キロで引き始めた。マ、マジかよ〜!全然ゆっくりじゃないし。
そして徐々にペースが上がっていく・・・。
心拍計付けてなかったけど、心拍数が絶対回復レベルより上にいってるはずなので、30分くらいしてみんなから千切れた。
自分のゆっくりペースはアベレージが23q/hなので、5キロも速いとしんどい。
3人が折り返して来るまで自分のペースで走れてやっと楽になった。
このまま1人でホテルまで帰りたかったけど、アレックス達のペースで引きずられた。1時間半ちかく走ってしまった・・・。
全然話しが違う・・・。
くまさんに昼食までに帰ると言ってたけど、30分くらい遅れて帰ってきたのでくまさんの機嫌が悪かった。
速攻でシャワーを浴びてミニバスに向かった。
でもミニバスとエシケンさんと辻ちゃんの姿が見当たらない。しばらく待ってもミニバスはやってこない。
「あいつら自分達だけで飯食べに行ったのか!!」とくまさんマジギレ。。。
そんなハズはないと言っても、どこに行ってんだろ?

腹が減ると短気なくまさんは他チームに頼み、みんなで他チームのミニバスに同乗させてもらうことになった。
丁度その時うちらのミニバスが帰ってきた。
僕たちが走りに行ってる間、エシケンさんと辻ちゃんはボニファスに市内観光に連れて行ってもらってたようだ。
そんでもみんな時間までに帰って来なかったので、くまさんはご機嫌ナナメ。
僕も市内観光の方が良かった・・・。

夕方ボニファスに頼み、久保さんと買い物に出かけた。
ボニファスからブルキナのことや、シャンタルに対する愚痴などを聞いた。
ちなみにシャンタルはサポートで来ているくせに、仕事を何もしない。レース後の30本くらいのボトルも全て久保さんが洗っている。
そして、自分の都合でボニファスやレオンを使ってるし。けっこう最悪ババア。
僕らジャポネも頭にきていたけど、ボニファスもやっぱり頭にきてたようだ。

ボニファスの妹が働いているスーパーに連れて行ってもらった。
チーム用ドリンクは最初はコカ・コーラを買ってたけど、近頃はブラファソ・コーラを買うようになった。少しでもブルキナに還元しないとね。
そしてスーパーの中は白人だらけでビックリした。ブルキナ人からしてみたら物価はものすごく高く、旅行者向けのスーパーのようだ。
フランスのスーパーで見かける物だらけで、ここの近くならブルキナに住めるな。
どこの国のか分からないカップラーメンを2個買った。
今日の夜食だ♪
帰りはボニファスの家の前を通ったけど、普通の人より金持ちなものとばかり思ってたけど、実はそんなことはなく家は周りと変わらず普通だった。
ツール・デュ・ファソのチームスタッフのブルキナ人は、みんなガレージで仕事をしている人達らしい。
チームカーにトラブルが起きたときなど効率がいいので、ASOからまずガレージに通達がいくようだ。
チームカーはみんな年代物なので、故障は頻繁に起きる。
ガレージとかで普通に働いていくらもらえるか聞いたら、1週間2000フランらしい。
1ユーロ=650フランだから、2000フランは約400百円くらいか。

ブルキナでは自転車をよく見かけるけど、1台買うためには何年も働かなければ買えないらしい。
それまではあまり気にしてなかったけど、よく見ると、自転車はみんな綺麗なことに気が付いた。
それだけ働いてやっと買えた物だから、本当に大事に大事に使うんだろ〜な〜。

ブルキナでは小さい頃からあまり寝てはいけないらしい。小さい子供も寝る間を惜しみ、働かないと生きていけなく、この国の問題点を聞かされた。
レース後チームカーに群がってくる子供達を、本当に人数が多すぎて危険な時だけボニファスが追い払ってたけど、
そういうことをしなくてはいけない立場なので、本当はボニファスも辛かったハズだ。
僕らがペットボトルとかその日使わなかった補食等をあげてるの見てて、ボニファスもうれしかったんだろ〜な、と思った。


夜布団に入りながら、日本に帰ったら美味しい物食べに行ったり、遊びに行ったり楽しくわいわいやるんだろ〜な〜、と思いながら、でもその間もブルキナの子供達は生きるために寝る暇を惜しみ、働き続けていることを考えてたら涙が浮かんできた。

今日はいろいろ考えさせられた。


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