◆◆◆ 第6ステージ ◆◆◆
Pa(Sabou) - Koudougou 156.5q


今日は本来156.5キロのコースなのだけど、また道路が穴だらけで危険な為スタート地点が40キロ変更になった。
本来のスタート地点のPaで出走サインをして、チームカーで40キロ先まで移動。
そして今日のコースの最後26.5キロはピスト区間。
日本勢は最初ピストってなんだろ〜って思ってて、最後バンク走るのか?と思ってたけど、どうやらピストとはダート(未舗装でよくラリーカーが走るところ)のことだった。
シクロクロスの世界選手権出場経験のあるエシケンさんは気合い十分だ。
僕はそんな所走ったことは全くないので、はっきり言って不安一杯。

昨日まではスタート予定時間と同じく、7時半にチームカーで出発だったのに、朝起きたら、7時15分出発に変更になった。朝の15分はキツイ(>_<)おかげで朝食摂ってからバタバタしてしまい、うんこする暇がなかった。
スタート地点に到着して、スタートまで少し時間があったので、草むらで野グソした。トイレットペーパーは必需品なり。
いつものように久保さんに日焼け止めを塗ってもらい、いざスタート。
マイヨジョーヌを守る為に、アフリカチームがレースをコントロール。
マイヨジョーヌの前には20人ものアシストがいて、レースはひたすらハイペース。
集団の後ろの方にいるとキツイので、辻ちゃんとローテーションしているすぐ後ろにポジションをとった。
ふ〜、ここが一番楽だ。この位置を死守しよう。
前ではみんなボロボロの自転車で、死ぬ気で先頭交替している。

そして、くまさんをいいポジションでピストに入らせるため、ピエール、アレックス、エシケンさんとアフリカ勢の少し後ろに列車を作った。
ピストに入るコーナーでマリの選手が先頭で落車。
後ろにいたくまさんは危なかったが、なんとか回避。
ピストに入り、エシケンさんがアタック。うおーすげー強烈!!と思ったけど、集団とは差が開いたものの、集団もどんどんペースアップして、エシケンさんは吸収された。
っていうか、こんなコースありえねー!!も〜前見えないし。
そして僕は集団のペースに着いて行けず、2キロくらいで千切れた。
チームカーが抜いていくときに「大丈夫か〜!?」と久保さんに声を掛けられたけど、「こんなの無理です〜」。
第2集団からも千切れ、何人かのグループの後ろに付くも千切れてしまった。
っていうかシクロクロスやVTTもやったこと無いのに、いきなりこんな所走れなんて言われても無理です。
ブルキナの選手がパンクして、チームーカーが止まっていたので、車を避けようとしたらズッコケた。
その間にエシケンさんが「大丈夫か〜?」と抜いていった。
ブルキナのスタッフに尻を押されながら走り出すも、またコケそうになった。
「押さないでいいから!」と叫んでるのに、それでもブルキナ人は尻を押してくる。尻を押されるとコケそうになる。
なんとか走り出し、僕を待ってくれているエシケンさんに追いつくためがんばって走ったけど、時速30キロも出せない。
ゆっくり走ってくれているエシケンさんの姿もだんだん見えなくなっていってしまった(泣)。
後ろから何人か追いついてきて、僕の後ろにツキイチしている。
そしてまたコケた。今度はコケた時に後ろの選手に背中を踏まれ、メッチャ痛い!!
そして危うく池に落ちるところだった。こんな所に落ちたら、一瞬でワニに食べられてしまう・・・。
ドクターカーが止まり、「怪我は無いですか?」と聞いてきたので、血が出てる箇所を伝えたら、ゴール後に「手当てする」と言って走り去った。
この落車でかなり痛い思いをしたので、ますますビビッてしまって、もうまともに走れない。
っていうか、初心者がいきなりこんな所走れるわけないじゃん!!
初日の孤独とはまた違った苦しさを味わった。
26.5キロのピスト区間、な、長すぎる・・・。

フラフラ状態でフィニ〜。ゴールしたらすぐドクターが飛んで来た。怪我した箇所を見せたら、後からチームカーに行くからと言われた。
埃だらけの体を拭いてしばらくしたら辻ちゃんが戻ってきた。お疲れさん〜。
肩と膝と腿を怪我したのだけど、一瞬で怪我した箇所にハエがたかってくる。
下はパンツ一丁なので、気付くと膝に5匹くらいたかってるし。掃っても掃ってもたかってくる。このハエの量ヤバすぎる。死んでしまう〜。
そしてドクターが来て、赤チンを塗られた。
久保さんが、先頭集団はずっと時速50キロくらいで走ってたぞと言ってたけど、もうすごいとしか言えない・・・。ありえん。
今日は精神的に疲れた・・・。そして、肺の中をきれいに洗浄したい。

ゴール後は近くの広場でお昼ご飯。
食欲が無いから、辻ちゃんとパイナップルだけ食べようとしたら、シャンタルとかくまさんに「食物繊維多いし、消化器官弱ってるから食べるなよ」と言われた。
どうする辻ちゃん?と聞いたら、ずっと体調の悪い辻ちゃんは「これしか食べれないから、僕はこれ食べますよ」とパイナップルを食べた。
僕は一口食べて、仕方なくパスタを食べることにしたけど、トマトソースをちょろっとかけてもらった。
シャンタルやくまさんは「いう事聞かないでそういうの食べてばかりだから、体調が良くなんないんだよ」と言ってるが、辻ちゃんは「もう何言われてもいいです」と開き直ってる。

食後に100キロ移動して、ブルキナの首都ウアガドグに戻ってきた。
最初来た時は、なんじゃここはー!!ヤバすぎるよ!!と思ったもんだが、
ブルキナ各地を回って再び戻ってきてみたら、なんかすごい都会じゃん!!と思った。
東京に来たみたいだ(笑)
あ〜、生きて戻ってこれてすごい安堵感。辻ちゃんとエシケンさんは体調不良だが。
そして明日は休養日なので本気でうれしー。

ここウアガドグのホテルでは、くまさんと同じ部屋。
たった5日ぶりだけど、すごい懐かしく感じる。シャワー浴びてさっそく昼寝(-_-)zzz

夕方久保さんとエシケンさんと自転車で散歩に出かけたら、ラクダを見た。うおーでけー!!写真写真!とカメラをだしたら、ダッシュでいなくなってしまった。あんな脚が速いと思わなかった。
舗装されてない出店がある方に行ったら、ロバが異様な歩き方をしている。
・・・よ〜く見たら、前足2本が縄で縛られていた!
なので、10センチずつくらいしか進めてない(笑)。逃げられないようにしてる為だろうが、可哀想すぎ。
そしてこのロバの顔から哀しさが伝わってくる。
そんなロバちゃんに、久保さんは自転車からお尻にキックをかましていた(笑)。いたずら小僧だ。
ここのピストで久保さんは、前輪がとられて結構難しいなと言っていた。

他の町に比べて、ホテル付近にはあまり楽しめそうな所がなかったので、バナナ買ってホテルに帰った。
最初に頃はバナナなんかも主催者が用意するの以外は買わなかったけど、今やもう気にならなくなった。
ベッドでバナナ食べて、またお昼寝(-_-)zzz

目が覚めたらくまさんが居なかったので、テレビのチャンネルを回してたら、「トムとジェリー」がやっていた。
あ〜すごい癒される。
そこにくまさんが戻ってきた。やべーこんな幼稚な番組観てたら、チャンネル変えられちゃうかも〜とヒヤヒヤしたけど、
くまさんも観始めた上、「オーゥ、アララー」とか独り言言いながらゲラゲラ笑い出した(゜ε゜;)
僕はもはや「トムとジェリー」より、くまさんの反応の方が笑える。
部屋にアレックスが来たので、もう夕飯かなと思ったけど、まだだった。
アレックスは最近開口一番に「Ta faim?」と聞いてくる。もちろん「J'ai faim」と答えるが(笑)
んにゃろ〜いつも腹へってるだけだと思うなよ。

昨日の腹痛は治り、いつものように夕飯食べれた。
ホテルに戻り、シャワー浴びてバタンQ。
明日は爆睡じゃ。



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