Le voyage d'Italie

〜いきあたりバッタリGiro d'Italia観戦旅行〜

VOLUME 1

参加者:だいだい、エシケン、ムネちん


5/24(月)

レンタカーを6日間3000kmまでの距離制限で借りて、15時から荷物詰め開始。
ホントは明日から行くつもりで予約してたけど、今日借りることができたので、急遽準備して出発。
ちなみに3000kmを超えると、1kmにつき30サンチームが加算されていく。でも、自転車競技ライセンス割引を使い、これが1番格安なプラン。
そしてムネちんさんを迎えにFontaine le dunへ出発〜。

6日間お世話になるシトロエンのC3。
しかしクーラーがなく、ヘボイ
全員の荷詰め完了。いよいよ出発


南下するにはRouenから高速に乗った方が速いので、再びRouenへ戻ってきた。家から2kmの所ですでに105km・・・。
時間も17時になっていたが、みんな気分はウキウキ。イエ〜イ♪昨日のレースの疲れもなんのその。

途中カルフールでシリアル、水等の食料(朝シリアルを食べれるように、だいだいはちゃんとお椀と牛乳を持ってきた)、
テントを購入してひたすら南下。
21時くらいにパーキングで夕食。

夕日の中、なぜか夕飯がシリアルなだいだい


深夜1時にフランス第2の都市、Lyonに到着。
サン・ジャン大司教教会を見て、旧市街を回った。旧市街はユネスコの世界遺産にも登録されている。
サン・ジャン大司教教会は12世紀に建立され、15世紀に完成。内部には、14世紀に作られた2019年までのキリスト教の祝日を示している
天文時計があるけれど、夜中なのでもちろん中には入れず。
そして、フルヴィエールの丘に上り、フルヴィエール寺院に行った。やはり中には入れず。
フルヴィエールの丘からはLyonの町並みが見下ろせるらしかったけど、暗くて町の明かりしか見えなかった。
2時間近く観光して、出発。写真も暗くてほとんど撮れなかった(泣)残念。やっぱり観光は昼間が1番!

サン・ジャン大司教教会 旧市街
ソーヌ川に架かる橋ライトアップが綺麗 だいだい・むねチン・エシケン


フランスは高速のサービスエリアなどにシャワールームがあるハズなのだが、通った所には設置されてなかったので今日は諦め、
Grenoble手前の高速のパーキングにテント張って、4時就寝。


5/25(火)

8時半起床。朝ご飯を食べて9時半出発。
今日はラルプデュエズ、ガリビエ峠を制して、イタリア入りする予定。
Grenoble付近から景色に山が現れ始めた。フランスに来て初めて山を見た〜。
ちょっとした上りで止まってしまう北の選手がこっちのレースに出たら瞬殺されるに違いない。
そして山の形が日本とは全然違う。さすが岩の大陸ヨーロッパ!何百年もビクともしないわけだ。
Grenobleのカルフールで買い物して、目指すはヒルクライマーの聖地ラルプデュエズ。

食料をカルフールでお買い物


お昼にラルプデュエズの麓に到着。

ここから13kmの上りが始まる


準備をしている間、サイクリストが続々と上って行った。普通の平日なのにすごい数だ。
お昼はラルプデュエズの町で食べることにして、13kmの上りを攻めるぜい!!

・・・なんじゃこりゃ〜!!きつ〜っ(>_<)

マイペースで走ってるのにマジでキツイっす!! ちなみにAlpesは女性名詞なので、定冠詞Laが縮約されて
L'alpe D'huez(ラルプデュエズ)になるのです


最初の3kmが半端じゃない!なんとかツールのゴール地点まで上り、だいだい達は1時間20分でラルプデュエズを制覇。
今年のツールはラルプデュエズで個人TTだから、プロとの違いがよ〜く分かる。それも楽しみ☆
集団の異常な速さで上ったとはいえ、パンターニの30分はありえない。時速30キロなんかぜ〜ったい無理っつ〜の。
日本のトップ選手でも、45分ちかくはかかりそうだ。

頂上付近からの景色 頂上にてパシャリ
ゴールし、はしゃぐエシケンさん ロータリーにて


寒いからとりあえずカフェしようと思ってもお店は全部しまっていたので、結局下って、麓の町でパンを買ってお昼を食べた。
オフシーズンなのにど〜いうこっちゃねん!!

ガリビエに向かう途中、滝を発見したのでちょっと一休み。

右には川があり、雪解け水のせいか
濁流だった。
滝まで歩いて行けそう マイナスイオンで癒され中


ラルプデュエズでかなり疲れたので、ガリビエ峠は車で上ることにした。
ガリビエ峠に出るまでの上りも激しく、この峠もヤバイよこりゃ!!プロのすごさを実感。


頂上のお店でお土産買って、一休み。マスターは気さくなひとで、すごい良かった。

標高が高いだけに〜、がり冷え。。。 景色は最高
まだ雪がたんまり残っている ツールでよく見えてた物


夕方イタリアの国境に無事到着。
パスポート見せるのかな〜と、ワクワクしてたけどそんなことは無く、通行料28ユーロ取られた。
国境を越えるのに金がいるのか?と思ったけど、トンネル代だった。
すごい高いが、15qくらいのトンネルを抜けてちょっと納得。でも高い。

トンネルを抜けてちょっと行ったら、高速が通行止めになってて、した道で峠を越える破目になってしまった。
しかも遅いダンプがやたら多く大渋滞。相当時間をロスしてしまった。
ローマ帝国時代からのものかは分からないけど、あんな所誰も攻めてこねーだろというような山頂付近に城があり、町ごとによく見かけた。
兵糧攻めにあったらどうすんだろ?
峠を越えたら夜になってしまったので、Torinoまで行ってご飯を食べるのを諦め、峠を降りたところのSusaでご飯を食べることにした。
でも注文しようにもイタリア語がまったく分からなかったので、やっぱり最低限、挨拶とお礼の言葉くらいは覚えて行かないと失礼だな〜と思った。
でもローマ字読みでメニューを読めるから、日本人にはちょっと便利。
ピザとパスタを食べたけど、めっちゃ美味かった!フランスとは全然違う。

イタリアといったらピッツア!・・・しか知らない 4ユーロでこんなにデカくてしかも美味い!! 蕎麦みたいなぼそぼそしたパスタ。
蕎麦好きのだいだいにはたまらない


値段もとてつもなく安く、イタリアに住んでたらしょっちゅう外食しちゃうに違いない。イタ飯ばんざい!

これからどこに行くか作戦会議して、アルプス山脈の最高峰モンブランが一望できる町、Chamonixに決定。
ただ、トンネル通行料をまた払うのはアホらしいので、まずスイス方面に向かい、高速降りて峠を越えてスイス入りして、
そこからフランスに戻ることにした。

Aostaまでひたすら高速を走って行ったが、イタリア人スピード出しすぎ!余裕で200q/h以上出てるし。
危なくて追い越し車線は走れない。
さすがフェラーリの国、シューマッハも速くなるわけだ。。。

夜中の1時にスイス国境に辿り着き、今度はしっかりパスポートをチェックされた。
そしてまたトンネル通行料で21ユーロ取られた・・・。せっかくわざわざここまで回って来たのに、ショーック。
しかもトンネルは7qくらいで、さっきより割高じゃん!!
上から見下ろすスイスの町はちゃんと区画整理されてて、きれいだった。道路もすごいきれい。さすが税金の国。
Martignyを通過して、あとは峠を越えたらChamonixだ。フランスの国境は誰もいなかったので素通り。

フランスの国境。けっこういい加減??


そして3時過ぎにChamonixに到着。アルプデュエズに上って汗だくになったのに、今日もシャワーを浴びれなかった。
寝床を散策して、4時就寝。


5/26(水)

日差しが眩しくて9時に目が覚めた。外に出てみると、うぉーすげー!!とアルプスの山々に感動。

テントから出たらこの景色。スケールが違う 実は周りは山だらけだった
尖がっとる〜


昨日は暗くて分からなかったけど、こんな山に囲まれた所で寝てたのか〜。
隣はどうやら学校だったらしく、楽しそうに体育をしている。
かわいい女の子を見ながら朝ご飯を食べて、早速観光開始。

体育ジャージはないらしく、みんな自由な服装で
体育をしていた
清々しい空気の中、朝ご飯をいただく


まずは1番高い展望台がある、標高3842mのエギューユ・デュ・ミディへ行くことにした。
このエギューイ・デュ・ミディからモンブランはもう間近に見ることができるらしいのだが、ケーブルカーが動いてなくて乗れなかった。

ここからズドーンとエギューユ・デュ・ミディに上がっていく


なんで〜!?と思い、お土産屋さんのおばちゃんに聞いたら、7月まで動かさないらしい。がぼ〜ん。
ふと、お土産屋さんの看板とかがなんかすらすら読めるな〜と思ったら、日本語だった。・・・そりゃ〜読める訳だ。
日本人観光客が多いからだろうが、雰囲気を壊すのでこういうのは止めてもらいたい。

とりあえず観光協会に行って、どのケーブルカーが動いているか尋ねることにした。
2番目に高い標高3275mのレ・グラン・モンテも動いてなく、ケーブルカーはモンブランと向かい側の山脈のル・ブレヴァンしか乗れないそうだ。
せっかくオフシーズンに来てあげたのにど〜いうこっちゃねん!
町の中心街を観光して、ル・ブレヴァンのケーブルカーに乗り込んだ。

第1回冬季オリンピック開催地でもあるChamonix モンブラン初登頂したバルマとパカールの像。
バルマが指差す先にモンブランがそびえる。


これで標高2000mまで一気に上るのだが、ケーブルを支える鉄塔がほっとんど無く、あってももうヒビだらけで見たくも無い。
こ、怖すぎる・・・。

山脈の上のちょっと尖がっているのが、エギューユ・デュ・
ミディの展望台。
あそこまでケーブルカーで上がる。


途中駅のプランプラで乗り換え、標高2525mのル・ブレヴァンへ。今度は1本のケーブルだけで繋がってるが、ケーブルカーが大きかったので、さっきよりは安心できた。

これで500m上がっていく 町からはハイキングコースもある


空を見るとパラグライダー達が舞っている。・・・奇知外だ。
山頂からの景色は圧巻。でも昼近くになると雲がでてきて、モンブランが見えなくなってしまったので下山することに。


イタリアが突っ込んできて出来たモンブランは今でも年に0.1pづつ高くなっているらしい。そのうちイタリアはなくなっちゃうんじゃないかと心配。攻撃的なイタリア人の性格は血筋だ・・・。

向こうの山脈に行きたかったのに〜 はじっこが好きなだいだい


でもこの2500mのケーブルカーでこれだけ怖かったら、3850mのエギューイ・デュ・ミディはとんでもないに違いない。

プランプラのカフェに入ってみたが、日本人観光客がわんさか居たので、下でお昼を食べることにした。
入れ違いにケーブルカーにMTBをぶら下げて、ダウンヒラーがやってきた。奇知外が多い・・・。
っていうか、自転車を積ましてくれるのがスゴイ。日本なら絶対無理だ。

レストランでお昼を食べてたら、ポツポツと雨が降ってきた。上で雨が降ってたら、景色が何も見えなかったので結構運がいいかも。

ギャルソンはとても親切だったので、珍しくチップをあげた カルボナーラをいただきっ


お土産屋を回り、今度は氷河を見に標高1913mのメール・ド・グラスへ。
登山電車を待っている間に雨は止んだ。

初期の登山用機関車。平行にすると変な形をしている 氷河を見に行くにはこの登山電車で上がっていく
終電前の為か、行きはほとんどガラガラ 線路には歯止めがついている


登山電車もかなりの勾配を上っている。よくこんなのを作ったもんだと感心。
氷河に降りることができて氷河のトンネルに行けるのだが、もう時間が遅かったので氷河に行くことは出来なかった。水晶を展示しているクリスタル・ギャラリーを見て、下山した。

登山電車の山頂駅 フランス最大の氷河メール・ド・グラス氷河は時速1pで前進している
氷河の洞窟にも行けるハズだったのに〜、残念 クリスタル・ギャラリーの入り口


エギューユ・デュ・ミディと氷河には行くことは出来なかったが、バッチリ観光できた。
明日はいよいよこの旅のメインGiro D'italiaを観戦するので、これからイタリアに向かうのだが、トンネル通行料を払わない為にトンネルを通過しないルートを検索。
とりあえずスイスに向かい、18時にChamonixを出発。

Martignyまで戻り、そこから高速に乗った。スイスは路面が日本並みにきれいで走りやすい。

一体型トイレ。横の壁から手洗い用の水まで出てくる


Brigを過ぎると、標高2500mの峠越えが始まり、もう町がないのでこの町で夕飯を食べることにした。
駅前を散策したら、スイス版のケバブらしき店を発見したのでここに決定。
スイスはフランス語かと思ってたら、ドイツ語でまったくチンプンカンプン。
しかもよく見たら値段がスイスフランでしか表示されてなく、「ユーロしかないんだけど」って言ったら、
どっかに電話で聞いてくれてユーロ計算してくれた。
こないだニュースで、スイスがEU加盟したのをやってたばかりなので、まだまだユーロに切り替わるまで時間がかかりそうだ。
ていうか、スイスがEUに加盟してなくて、ユーロが使えなかったら大変だった。
お店の姉ちゃんは音楽をボリューム大で流し始め、踊りながら作り始めた。
姉ちゃんがノリノリで作ってくれたケバブはとってもおいしかった。

早くできないっかな〜 ケバブならぬセヴァピ
スイッチが入り、ノリノリで作るお姉さん すごいボリューム。ウィンナーが美味かった〜
Brig駅のホーム。ホームまでならお金はかからない 駅前の通り


そして駅のスーパーで買い物したら、ユーロのお釣りがスイスフランで返ってきた・・・使えないじゃん。。。
デカい札で払わなくて良かった。でもスイスフランは消滅してしまうから、記念かな。
ここもなんとかユーロに対応している感じだった。
もう22時だが、これから標高2500mのフルカ峠を越えなくては。峠を越えてちょっと上に行けばオーストリアなので、行っちゃう?
という話になって、ついでに行ってみることにした。

峠に入って結構上って行ったら、落石かなんかの為か通行止めの看板が出てて、マジかよ〜と思ったが、無視して突き進んだ。

ゲートを開けて強行突破じゃ〜 無事通過イエイ♪
雪の壁がすごい


真っ暗闇でガードレールも無いし、ここからは命に関わるので超安全運転。
落石の跡とかあったけど、通れないことはなかった。路面は雪解け水が流れてきてて、今雪が崩れたら奈落の底に落ちてしまうという、
Chamonixのケーブルカーとは別の怖さがあった。ホントに命に関わるのでスリル満点。
何故かこういう時は怪談話で盛り上がる。みんなで怖い怖い言いながら、フルカ峠頂上をパスした。
夜でも、月明かりで薄っすら周りの景色が見えるので、とんでもない所を走っているっていうのが分かる。昼だったら景色は最高だろう。
ちょっと下り始めたら、道路にペインティングがしてあった。
もしかしてここは、去年ツール・ド・スイスのコースだったのかも〜!

そして深夜にオーストリア入りした。今回はパスポートにスタンプを押してくれた。
初めてパスポートに海外のスタンプが押され、ちょっとうれしかった。

オーストリアにて


そして朝4時すぎまで車を走らせ、Landeckのパーキングにテントを張ることにして、ちょっと明るくなってきてしまったが5時就寝。
あ〜今日もシャワーを浴びれず・・・。なんで必要な時に限って無いんだ〜!?


明日からいよいよジロ・デ・イタリア観戦

そしてだいだい達はシャワーを浴びることができるのだろうか

つづく